2020年には概ね1米ドルが100円台であったのに対して、最近は1米ドルが150円超が通常になりつつあり、5年以内で、米ドルの価値が対円で約1.5倍になっています。
円安が国家にとってプラスかマイナスかについては議論のあるところですが、企業倒産件数との関係では、増加に繋がりやすいように思います。
円安により従来よりも商品や原材料の仕入価格が上がると、その分、販売価格やサービス提供価格が上げられればよいのですが、それが難しい企業が少なくありません。
既に、輸入品を日本国内で販売している事業者から弁護士に倒産の相談があったりするなど、円安による影響が出ているように感じます。
近年の円安トレンドは、すぐには解消が困難な構造的な要因によるものだと思いますので、今後も継続するか、更なる円安進行の可能性も高く、より一層の倒産増加が懸念されます。