産休・育休は「本当に使える」かどうか?

就活生の方から「産休・育休制度はあるのでしょうか?」という質問が出ることがよくあります。

この点について,まず法律上どうなっているかをみてみますと,産休については,労働基準法で出産予定日の6週間以内と産後8週間以内の女性を就業させてはいけないとされています(労働基準法65条1項2項)。

また,育休についても,育児介護法で,1歳に満たない子を養育している場合には育児休業をすることができるとされています(育児介護法5条)。

ですので,冒頭の質問に対して,「産休・育休制度はありません」などと答える会社はほどんどありません。

問題は,産休・育休制度があるかどうかではなく,実際に取得できるかどうかです。

「周りで産休取っている人がいないので取りづらい」「産休を取ろうとしたら退職を勧められた」「育休なんか取ったら出世できなくなると言われた」などといったことは今でも少なくありません。

就活生の方が注目すべきなのは,産休・育休の「取得率」です。

ちなみに,弁護士法人心では,妊娠した女性社員全員が産休・育休を取得しており,妊娠を機にやめた方はいません。