弁護士の就職活動時期

大卒の就職活動の開始時期をどうするかが話題になっていますが,弁護士の就職活動時期は少し違います。

弁護士になるまでの流れは,①法科大学院を修了(3月),②司法試験受験(5月),③司法試験合格発表(9月),④司法修習開始(12月),⑤司法修習修了(翌12月),⑥弁護士登録(翌12月)となっています。

早い人は司法試験受験直後から就職活動を始めます。

この時期に採用活動をしているのは大手の法律事務所が多いように思います。

この時期だとまだ司法試験の結果が出ていないため,内定を出しても,司法試験に合格しなければ,弁護士として来てもらうことができません。そのため,採用人数の少ない小規模事務所にとってはリスクが大きいため,小規模事務所はこの時期の採用活動には消極的です。

就職活動が本格化するのは,司法試験合格発表後です。

この時期には,多くの事務所が採用活動を開始します。特に都市部ではこの傾向が強いです。

そして,合格発表から3か月弱で司法修習が始まります。

近年の司法修習は,初めに一定期間集まって講義等を受け,その後全国に分散して実務修習を行います。

実務修習が始まると,地方にも司法修習生がやってくるため,地方の法律事務所が採用活動を積極的に行うようになります。

弁護士の場合,たまたま司法修習に行った地域で,働きたい事務所が見つかり,司法修習後もその地域にとどまるということが少なくありません。

このように,どのような規模・地域の事務所に就職を希望するかによって,就職活動時期は異なってきますが,多くの人が司法修習を終えるころには就職先を見つけ,弁護士登録後に弁護士として働き始めることになります。

弁護士法人心でも採用活動を行っています。

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