近頃,AIに関する議論が活発で,「AIの発達によって人間の仕事がなくなる」といった話が出ているのもよく見かけるようになりました。
「AIによって消える職業」などの特集記事なども出ていたりします。
2040年代には,人間の能力を超えたAIが普及し,現在人間が行っている仕事の大半をAIが行うようになるという見解もあるようです。
では,弁護士の仕事はどうなるのでしょうか。
私は,現時点では,弁護士の仕事が完全になくなることはないのではないかと考えています。
もっとも,法律や裁判例の調査などは,AIが代替するようになると思います。
また,契約書等の文書作成もAIができるはずです。
一方で,示談交渉などは,論理的に結論が出るものではなく,両当事者の事情に加えて,それぞれ様々な感情が出てくる中で,両者が納得できる落としどころを見つけなければなりませんので,AIが簡単にできるようには思えません。
弁護士の仕事自体はなくならないにしても,仕事内容は変わってくることは間違いなく,より人間力が求められるようになってくるかと思います。
AIの普及した社会は,まだまだ想像できない部分が多く,楽しみな反面,怖いような気もします。