自由と正義

各業界には業界紙というものがあると思います。

 

弁護士の業界でも,『自由と正義』という日本弁護士連合会が月に1回発刊している雑誌がございます。

 

記事の大半は,近時の法改正等,法律業務に関わる内容なのですが,そのほかにも,「ひと筆」という記事が設けられいています。

これは,いろんな弁護士の先生方が,業務を一歩離れた文芸的な内容について記事を書いてくださっているものです。

先月号の記事は,「1300年の謎に挑む―万葉集の難訓歌を訓む―」という題名の記事でした。

万葉集に集録されている和歌のうち,万葉仮名での読み方が現在では定説がなく,分からなくなってしまった歌について,この万葉仮名で書かれたこの言葉は,このように読むべきではないか,と研究成果を披露されている記事でした。

私も,こういった古典文学に関係する話は,好きな方ですので,しばし仕事を忘れて読みふけりました。

日頃,ご依頼いただいた方の手元に残る金額を,一円でも多くなるように厳しく争う毎日ですので,こういった文化芸術に関わる記事は,一服の清涼剤のように読んでいて楽しみがあります。