些細な言葉の違いにも,調べてみると随分と深い意味の違いがあることがあります。
弁護士の仕事は,言葉をつかって相手を説得したり,情報を分析する仕事ですから,細かな言葉遣いについても可能な限り注意をするよう心がけたいと思っています。
たとえば,つい先日「鉄」と「鋼」とは何が違うのだろうと疑問に思いました。
どちらの言葉も「鉄のような意思」「鋼のような肉体」などと,固く強靭な様を例えるのに使います。
さっそく,気になって調べてみました。
硬度等の素材の特性の違いはあるのかもしれませんが,鉄と鋼とを区別する一つの指標として,含まれる炭素量の違いで区別されているそうです。
炭素量が約0.02%未満の場合には鉄と呼ばれ,0.02%~約2%程度の炭素量を含むものが鋼と呼ばれるそうです。
普段は,特に意識をすることもなく使っている,良く似た言葉にも調べてみると色々な発見があるものだなと思います。