相変わらず,暑い日がつづいております。
この酷暑の中,先日,自室のエアコンが故障いたしました。
安息の地であるべき,我が家が,一瞬にして蒸し風呂のような環境に変貌し,
眠れぬ夜を過ごしました。
エアコンの故障は,不思議と翌日には自然に治っていたのですが,大家さんにその話をしたところ,年式も古くなっているので交換をしてくださることになりました。
エアコン交換には,私自身が立ち会ったのですが,日頃,エアコンの構造や仕組みなど気にもかけていなかったため,工事の様子は,実に興味深いものでした。
冷却のためのガスを通す管など,「あっ,これが,ここから,ここにつながっているのか!」と思うような,面白さがあります。
さらに,興味深かったことは,工事に来てくださった電気屋さんの会話です。一人はベランダにいって室外機の配線等を行い,一人は室内でエアコンに管を取り付けたりしていたのですが,その時の二人の会話は,私にはほとんど理解ができませんでした。
もちろん,お二人とも日本語で会話をされているのですが,使われている単語が,全く違います。「ドレーン,ブイエー,アース,平曲がり」など聞いたこともない言葉で,エアコン設置の方法や作業手順を打ち合わせされていました。
餅は餅屋という諺もありますが,やはり,どの業界にも,その業界特有の専門用語や言い回しがあって,業界外の人間には,なかなか理解しにくいものなのだなとあらためて認識しました。
そして,ふと自分自身の仕事を振り返ってみると,お客様に対して,弁護士業界の専門用語や業界用語を,不用意に使っていることが少なくないなと反省しました。
「LAC」「訴訟」「遅損金」「原告」「訴外の第三者」など,何気なく使ってしまう言葉も,おそらく法律になじみのないお客様にとっては,非常に理解しにくいだろうと思います。
あらためて,専門用語の扱いには注意をしなければならないと思いました。