淀川水系

弁護士法人心大阪法律事務所は大阪市北区梅田にございます。

梅田から北の方に少しあるくと、すぐに淀川につきあたります。

弁護士法人心は京都にも事務所があり、私は京都の方の事件もたくさん取り扱っておりますので、京都・大阪間をよく移動しますが、その際は淀川沿いに移動することになります。

落語の演目の一つに「三十石」という演目がありますが、昔は、大阪・京都間は三十石船という船で、淀川を往来していたそうです。

現在では、急行に乗れば30分ほどで行き来できる距離ですが、昔は、大阪・京都間の移動はものすごく時間のかかる仕事であったはずです。

それでも、鉄道が発達する前の交通を考えると、船をつかった水運は、最も早く大量の物資を運ぶことのできる非常に有効な輸送手段だったのだと思われます。

地図を眺めていると、河川と河川のつながりから水系を理解することができます。

そして、水系をみていると、地域間の文化や歴史の繋がりについて理解を深めることができるので、興味深いです。

淀川にそそぐ河川は、淀川水系と呼ばれますが、淀川には、木津川、宇治川、桂川、鴨川などの大きな河川が京都市の南で合流して淀川になります。

木津川は遡ると、私のふるさとである三重県名張市や奈良県宇陀市を流れる名張川や宇田川、芳野川にまでさかのぼることができます。

職場のすぐ目の前を流れている大きな淀川が、川の流れをたどると、自分の故郷につながることを思うと、感慨深いものがあります。

また、宇治川はさらにさかのぼると瀬田川となり、さらにさかのぼると琵琶湖にいたります。

最近知ったことですが、琵琶湖というのは「湖」と呼ばれていますが、河川法の定義に従うと琵琶湖は1級河川になるそうです。

弁護士としては、法律の規定を重視するべきなのかもしれませんが、琵琶湖をみて河川だというのは、なかなか実感の湧かない話です。

なお、琵琶湖の東西の幅は広いところでは20kmを超えるそうです。

テレビでブラジルのアマゾン川や、中国の長江、黄河などの風景をみて、「やっぱり大陸の河の風景は雄大だな」と思っていましたが、黄河の川幅も20km程度ですので、琵琶湖が河川なのだとしたら、日本の河も川幅で負けていないことになります。