小学校の頃,学校の先生が「大人になったら,人を幸せにする仕事をしなさい。」と言っていたような気がします。
弁護士の仕事が,人を幸せにする仕事なのだろうかと考えると,少し悩みます。
私の感覚でいうと,弁護士の仕事は,人を幸せにする仕事というよりも,
人の不幸を緩和するための仕事と言ったほうが,しっくりくる気がします。
事件がうまく解決して,依頼者からお礼の言葉をかけてもらうときなど,仕事冥利に尽きる瞬間ではありますが,
本当に依頼者にとって最良の状況は,そもそも弁護士に相談すべきトラブルにまき込まれないことなのではないかと思います。
その点で,今後,弁護士の職域を,紛争解決業務から紛争予防業務に向けて広げられるよう,努力していきたいと思っています。
ちなみに,近頃,私を一番幸せにしてくれた仕事は何だろう?とも考えてみました。
頭に浮かんできたのは,職場近くの焼肉屋の風景でした。
一日,一生懸命働いて,仕事帰りに肉食べながらビール飲めるというのは,心から幸せを実感できる瞬間だと思います。