今年は緊急事態宣言もあり,旅行どころか近所のスーパーに買い出しに行くことすら控えめのゴールデンウイークになっております。
おそらく,私以外の多くの方も,同様に自粛の日々を過ごされているのではないかと思います。
最近は,このような自粛生活をどうやって楽しく乗り切るか?というテーマのテレビ放送を多くみるようになりました。
ペットと遊んだり,料理に凝ってみたり,友人とZOOM飲み会をしたりなど様々な,無聊を慰めるアイディアが紹介されています。
アウトドアや友人と出かけるのが好きな人にとっては,さぞかし退屈な日々なのではないかと思いますが,
私のように,もともと,家にこもって本を読んだり調べ物をしたりするのが好きな人間にとっては,自粛生活もそこまで苦にはならないなと感じています。
特に,弁護士の仕事を始めると,日々勉強の連続ではあるのですが,
あくまで,目の前の仕事を解決するのに必要な知識を調べながらなので,
体系的に一つの分野の本を通読したりすることが,意外に難しくなります。
例えば,相手方の銀行預金の差押えをするために民事執行法の本の該当箇所を確認したり,
外国籍の方が破産の申し立てをする場合には,日本国籍の方の場合とは別に,追加で裁判所に提出する資料は何かあるのだろうかと思って,
破産手続きの関係の本を開いたり,
こういった,目の前の仕事を解決するために日々,本をたくさん読むのですが,
学生時代のように,例えば伊藤眞先生の「破産法・民事再生法」を通読してみようというような,いわゆる腰を据えた勉強時間というのは,
なかなか確保するのが難しいものです。
今年のゴールデンウィークは,自粛で家にこもって本を読む時間がたっぷりとありますので,
久しぶりに,学生時代に戻った気持ちで,腰を据えた勉強をしてみようかと思います。