中国で発生した新型コロナウイルスが流行しています。愛知県内でも多くの感染者が出ておりますので,皆様もお気を付けください。
さて,先日,新型コロナウイルスの影響で,破産手続きに若干の影響が出たケースがありました。
名古屋地方裁判所本庁での破産申立ての場合,開始決定後に「集団免責審尋」といって,裁判所に破産を申し立てた方が何人か集まって裁判官と面談をする手続きがあります。
もっとも,名古屋地方裁判所一宮支部では,少し運用が異なっており,開始決定前に裁判官と面談する手続きが行われます(開始前面接)。
集団免責審尋では,裁判官から手続きの説明がなされ,破産を申し立てた方に対して個別に質問がされることは多くはありませんが(担当の裁判官にもよります。),開始前面接では,裁判官から個別的な質問がなされます。
しかし,先日,一宮支部から連絡があり,新型コロナウイルスの感染・拡大防止のため,開始前面接を中止し,書面でのやり取りで手続きを進めるということがありました。
このようなケースはかなりイレギュラーな事態だとは思いますが,裁判所も新型コロナウイルスの感染・拡大防止対策を練っているようです。
収束に向かっていくことを願うばかりですが,今後も感染拡大が続くと,もしかしたら本庁や他の支部でも集団免責審尋等の手続きについて変更等の措置が取られることもあるかもしれません…。