株式会社武蔵野さんが主催する実践幹部塾第4講に参加してきました。今回のテーマは,1日目が「幹部としての在り方」「部下が成長し活躍できる組織作り」,2日目が「結果を出しながら人を育てる上司の魔法」というものでした。
武蔵野さんでは,幹部としての在り方とは,社長の決定をすぐに実行に移すことと考えられています。一番重要なのは「すぐに」という点です。社長が決定したことを会社全体にすぐに伝達し実行に移せなければ,会社全体としてのスピード感が失われてしまいますし,特に日々情勢の移り変わる業界では,一日の実行の遅れによってライバル会社に先を越される結果にもつながる可能性もあります。また,このお話の中で一番心に残ったことは,能力や人材,設備などは時間をかけなければ変わることはできませんが,スピードは自分の意識だけで変えることができるということでした。私も意識的に仕事のスピードを上げられるようになりたいと思いました。
部下が成長できる組織作りに大切なのは,部下にできる仕事を自分ではせずに部下に多くの体験をさせること,部下に関心をもって接すること,具体的行動を褒めてやる気にさせることなどが重要であると学びました。これまでは,部下に任せるよりも自分でやったほうが早いし正確だと思って,自分でやってしまうこともありました。しかし,それではいつまでたっても部下が成長できないし,部下が成長できなければ自分の仕事が増えていくばかりになってしまい,悪循環に陥っていたことに気づかされました。部下が成長できる環境を作るためにももっと積極的に経験を積ませていかなければ,と思いました。
「上司の魔法」の講演では,「北風のマネジメント」と「太陽のマネジメント」という言葉が出てきました。有名な童話に「北風と太陽」というお話がありますが,それがモチーフにされており,「北風のマネジメント」とは仕方なく,やらされて仕事を行う場合のことをいい,「太陽のマネジメント」とはやりたいと思って仕事を行う場合のことをいいます。そして。「北風のマネジメント」と「太陽のマネジメント」では仕事の効率が23倍も違い,疲れにくさは9倍も違うとのことでした。
私も,小学生の時に中学受験のための勉強をしていましたが,最初はまったく乗り気でなく,まさに「やらされている」という感覚でした。しかし,弁護士になるという目標を立てた瞬間,「やりたい」という気持ちで勉強に臨むことができ,成績も急激に上がった記憶があります。まさにこれが「太陽のマネジメント」なのだと思います。
今後の仕事においても,依頼者の方の力になりたいという「太陽のマネジメント」で頑張っていきたいと思います。