弁護士の現実

http://president.jp/articles/-/18443

プレジデントでも,「弁護士の給与半減!年収200万~300万も当たり前の悲惨な現実」という記事が特集されていました。

この手の記事ではよく,”最難関の試験に合格したのに現実は・・・”みたいなことが書かれています。

まぁ,言いたいことはわかりますが,難しかろうが簡単だろうが,資格に独占されている業界は供給側が増えると一人あたりの売上が落ちて収入も落ちるのが当然だと思いますけどね。

昔から競争のない業界はサービスやクオリティの向上は行われないわけなので,健全な結果ではないでしょうか。

これに伴ってよく聞くのが,「CMをやってる事務所やTVに出ている弁護士は質が悪い」というもっぱら身内からの批判。

これはナンセンスな話です。

CMの有無は広告宣伝費にお金をかけているかどうかにすぎないですし(もっと言えば広告宣伝費にかけられるくらい稼いでいるかという点もありますが),TVに呼ばれるかどうかもマーケティングがうまくいっているかどうかにすぎないので,弁護士の”質”とは大して関係ないです。

”お客様側が弁護士を選べないじゃないか”という批判もたまに聞きますが,これもよくわからない批判です。

弁護士が少ないときは,「選ばざるを得なかった」,「他に選択肢がなかった」わけで,これが良かったのでしょうか。

仕事のクオリティも向上させ続けるし,たくさんの方に利用していただきたいから広告に力も入れる,なんて矛盾することでもなんでもないように思います。

で,それをやっていれば,売上や収入も上がる一方なのでは?