こんにちは。弁護士の小島です。
クレジットカードが他人に不正利用された,というご経験のある方もいらっしゃるかもしれません。
このような場合,被害者は誰でしょう?
実は,カードの名義人は,詐欺罪の被害者ではなく,カードの加盟店…つまり,商品を不正利用した犯人に渡したお店,が被害者であると考えられています。
本来は使えない他人のカードを,あたかも使用できる本人のカードであるかのように装って買い物した,という点が,詐欺罪を構成すると考えられています。
多くの場合は,名義人はカード会社から,損害分の補填を受けられるようですので(約款にもよります),経済的な不利益はあまり受けないかもしれません。
ただ,カードの名義人は自分の知らない間に,カードを使って勝手に買い物をされているにもかかわらず,被害者にならない,というのは,名義人からすると,納得いきませんよね。
私の身近な知人にも,クレジットカードを不正利用された方がいましたが,それはとてもお怒りでした。
もし,被害に遭われたことに気が付いた場合は,すぐにカードの停止手続きを採ってください。