生前整理と遺言

先日,参加させていただいている福島正伸先生の勉強会で一緒だった方が,生前整理に力を入れているというお話をうかがいました。

私も相続の案件に関わっているので興味があり,お話をうかがってみると,その方が行われていることは,生い立ちから遡り,どのような人生を歩んできたか,そのときどのような気持ちだったのか,などをすべて振り返り,想いを形にしていくというものでした。

私たち,弁護士が関わるのは,遺言書の作成に関しても,「このように作りたい」という意思を固めてからの方が多いので,その意思の形成に深く関わることはあまり多くはありません。

このような人にこのような財産を遺したい,という意思が固まっている方に,どのような方法があるのか,どのような方法がベストなのかを法的にアドバイスさせていただくことがほとんどです。

今は仲違いしてしまったけれども,小さい頃はそうではなかった,でもいつの頃からか仲違いしてしまった兄弟や親子の関係に深く関わり,人と人との信頼関係を築き直すような関わり方はあまり多くありませんので,とても新鮮でした。

兄弟や親子間で関係が悪いまま終わりたい・・・と思っておられる方はいらっしゃいませんので,とても素敵なお仕事のお話を聞かせていただきました。

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