裁判と電子化

今年の2月頃に,裁判所も訴状や準備書面をインターネットで提出できるように最高裁が検討を開始したとのニュースがありました。

弁護士業界以外の方はびっくりするかもしれませんが,いまだに弁護士と裁判所の間では,書面のやり取りをFAXや郵送で行っています。

お客様とやり取りするときにFAXを使用することなんてまずありませんので,FAXをいまだに使っているところなんて裁判所くらいではないでしょうか・・・

メールでの提出方法だと送信間違いが,という意見もあるようですが,FAXでも番号を間違えて送ってしまうことはあり得ますので,ヒューマンエラーは理由にならないように思います。

私の所属する弁護士法人心では,FAXを送る際は必ず二人体制で電話番号も声に出して二回確認するという方法を採って,万が一にでも間違いがないような対策を採っていますが,メールだとこれも難しくなりますね。

まぁ。メールではなく,裁判所がアプリを作って提出先を限定するような方法とか,色々方法はあるような気がします。

セキュリティ面を心配する声もあるようですが,郵送も郵便事故が起きることもありますし(私も経験があります),インターネットでの提出方法がそれほどセキュリティ面で劣るとも思えませんし,場合によってはむしろセキュリティ面は上がるかもしれません。

電話期日も,もう少し簡単に利用できるようになって欲しいですね。

今は電話回線を利用して,音声のみで裁判所と通話していますが,ネット回線を利用して,ポリコムやスカイプ,ライフサイズなど,顔が見れるような状態での会議の仕方など,まだまだ効率化できそうなところは山ほどありそうです。