今日3月20日は春分の日ですね。
ところで,なぜ春分の日や秋分の日は祝日で,冬至や夏至は祝日ではないかご存知ですか。
これには,祝日のもともとの成り立ちが大きく影響しています。
春分の日と秋分の日は,昼と夜の時間が同じになる日を祝う日ではなく(厳密には,日本の場合だと昼の方が14分ほど長くなる),先祖を祀るいわゆるお彼岸の日であり,明治以降は春季皇霊祭と秋季皇霊祭という,天皇が歴代の天皇・皇后・皇親の霊を祭る儀式を行う日でしたが,第二次世界大戦後,国家神道の色彩の強いこれらは春分の日や秋分の日という名称に改められました。
国民の祝日に関する法律の第2条には,それぞれの祝日の意義が定められていますが,春分の日と秋分の日は,「自然をたたえ、生物をいつくしむ」(春分の日),「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」(秋分の日)だそうです。
春分の日からは,お彼岸要素が抜けてしまったようですね。