二回試験

今日から,二回試験が始まりました。
二回試験とは、正式名称を「司法修習生考試」といい,司法試験に合格して司法修習生となった者が受ける卒業試験のようなものです。

例年、11月の中旬から下旬に、民事裁判、刑事裁判、検察、民事弁護、刑事弁護の各科目について一日一科目,10時20分から17時50分まで7時間30分の試験が計5日間にわたって行われます。
私も,今のように名古屋で弁護士をする前に,司法研修所のある和光でこの二回試験を受けましたが,もう試験中の記憶があまりありません。
もし落ちてしまうと,一年後に再び試験を受けるしかないので,「もし落ちて一年間棒に振ってしまったらどうしよう。」や,「内定先になんて説明しよう。」などと,精神的にかなり追い込まれますので,もしお金をもらって頼まれても二度と受けたくありません。

二回試験の答案用紙は,横にパンチの穴が開いており,表紙を付けて綴り紐で閉じなければなりません。
この紐を結んでいなかったり,回収中にほどけてしまったりすると失格になるので,試験前は何度か友人と「振ってもほどけない紐の結び方」をインターネットで検索し,試行錯誤した楽しい思い出があります。

二回試験の合格発表は,今年は12月12日だそうです。
今年受けた方が,全員合格していることを祈ります。