新元号と変革

弁護士の岡原です。

 

来月4月1日,新元号が発表されます。

新しい時代はどのようになっていくのか楽しみでもあり,終わりを迎える平成の時代に少し寂しさも感じます。

 

平成は,IT技術が急速に発達した時代でした。

今や出先でも社用携帯でメールチェックができますし,事務所内にいなくてもパソコンがあれば仕事もできます。

私は交通事故の案件を取り扱うことが多いですが,損害保険会社の中には連絡を書面や電話ではなく社用メールでやりとりしたいというところもあり,迅速なやり取りが可能となっています。

 

ところが,これだけ世の中が変わっても,なかなか変わらない機関があります。

それは,裁判所です。

 

主張書面は必ず紙媒体でなければならないし,期日の際には基本的には出廷しなければなりません。

(弁論準備手続は電話会議というものもありますが,当事者のどちらか一方は裁判所へ出廷する必要があります。)

 

裁判所のページにアクセスし,事件番号とパスワードを入力してログインすれば主張書面をアップロードできたり,スカイプのようなシステムで出廷できたりすれば,負担がかなり減ってよいのではないかと想像することは多々あります。

 

新しい時代は,ぜひこのようなシステムが開発されてほしいと思います。