弁護士の選び方

先日,司法修習のクラス会があり,久しぶりに教官や同期と会って話をしました。
東京で開催したため,遠くにいる人は残念ながら不参加の人もいたのですが,弁護士だけでなく,検事や裁判官も参加し,短い時間でしたが近況報告などで盛り上がりました。

もちろん,法曹は個別の事件について守秘義務がありますので,「この間こんな事件があったよ~!」などといった話はしませんが,最近取り扱っている事件の種類についてや,気になっている裁判例などといった固い話から,それぞれのプライベートな話まで,いろいろな話ができ,とても有意義な時間を過ごせました。

特に,弁護士の同期とは,「主にどんな種類の事件を取り扱っているか。」という話を多くしていたのですが,事件の種類を問わずになんでもやる,いわゆる昔ながらのマチ弁タイプと,特定の種類の事件を集中的に取り扱うタイプの2種類に分かれていて,それぞれどちらのタイプがいいのか,意見が分かれていました。

これは,弁護士の側だけでなく,どの弁護士を選ぶかという依頼者さん側からしても,重要な話かと思います。
前者のタイプは,いろいろな種類の事件を取り扱うので,これまでに経験してきた分野が広いというのは大きなメリットです。
一方で後者のタイプは,特定の事件を多く取り扱うので,その分野については経験やノウハウの蓄積が非常に多いというメリットがあります。

当法人は,各弁護士が特定の事件を集中的に取り扱うというケースが多いため,後者のタイプになるかと思います。

弁護士を選ぶ際には,もちろん弁護士の経歴や人となりも大事ですが,弁護士事務所のホームページを見たり,弁護士に直接聞いたりなどして,その弁護士が上記のどちらのタイプか確認し,ご自身の依頼内容や希望,意向などとマッチしているか検討するのもお勧めです。