司法試験の思い出

弁護士の岡原です。

今年の司法試験と予備試験は,新型コロナウイルスの影響で延期されることが法務省から発表されました。

受験予定だった方は,予定が変わってしまったことで不安に思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

そこで,受験生の方に向けてはその不安な気持ちが少しでも紛れるよう,私が司法試験を受験したときの思い出話でもしてみようかと思います。

受験生以外の方も,「司法試験の受験ってこんな感じなのか。」と思って見ていただければ幸いです。

 

司法試験なんて人生の一大イベントだから,そのときのことはよく覚えているだろうと思われるかもしれませんが,実は試験内容についてはほとんど覚えていません。

大学受験のときの数学の試験内容のほうが,まだ覚えているくらいです。

唯一よく覚えているのは,「申告しないと毎回なぜか試験監督の人がクッションの確認をしてくれないこと」です。

 

司法試験は,論文式試験8科目を3日間,短答式試験3科目を1日間の計4日間(間に1日間のお休みがあるので,期間のトータルは5日間)かけて行われます。

特に論文式試験は,選択科目は3時間,それ以外は2時間の試験時間なのですが,連日座りっぱなしであることや,集中していると変な体勢になることから,腰の負担を軽減するクッションを各自持って行って椅子に敷く人が多いです。

私は,薄いけれどもお尻にかかる体重を分散してくれるという高性能クッションを使っていました。

(お値段は高かったですが,今も愛用しているので元は取れたと思っています!)

その際,クッションの下にカンニングペーパーなどを入れないよう,試験監督の方が試験前に巡回してクッションを確認するのですが,なぜか私のクッションを確認しません。

後から疑われては嫌なので,毎回「あの~,私クッション敷いているんですけど…」と言って確認してもらったのですが,ほかの人は申告しなくても確認してるのになんで私は毎回スルーされるのかと,試験中は少しイライラしてしまいました。

 

なんの役にも立たなさそうな話になってしまいましたが,受験予定の方が安心して受験できるよう,早く通常どおりの世の中に戻ってほしいですね。