今週に入ってから、東京は雨の日が多くなってきました。
いきなり土砂降りのようにかなり強く降りはじめることもあり、先日それが外出時間にちょうど当たってしまって傘を差していても全身びしょ濡れになってしまいました。
私の子どもの頃の梅雨の印象といえば、シトシトと雨が何日も降り続くというイメージで、土砂降りとなるのは真夏になってからという感覚だったのですが、気候の変化なのか、昔の記憶を美化(?)しているのか、果たしてどちらなのでしょうか。
ところで、私の自宅周辺はなぜかムクドリやヒヨドリ、鳩などが多く、毎朝ヒヨドリの甲高い鳴き声や、鳩のポーポポッポポーというあの特徴的な鳴き声で目が覚めます。
ちなみに、先ほどの鳩の鳴き声は、オスがメスに対して行う求愛の鳴き声らしく、求愛があんな間の抜けた鳴き方でいいのかなと少し心配になってしまいました。
そんな鳩などの野鳥ですが、鳴き声がうるさい、ベランダに巣を作って困るなどの理由で個人が駆除をすることは、鳥獣保護法(正式名称は「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」といいます。)8条で禁止されています。
条文は以下のとおりです。
(鳥獣の捕獲等及び鳥類の卵の採取等の禁止)
第八条 鳥獣及び鳥類の卵は、捕獲等又は採取等(採取又は損傷をいう。以下同じ。)をしてはならない。ただし、次に掲げる場合は、この限りでない。
一 次条第一項の許可を受けてその許可に係る捕獲等又は採取等をするとき。
二 第十一条第一項の規定により狩猟鳥獣の捕獲等をするとき。
三 第十三条第一項の規定により同項に規定する鳥獣又は鳥類の卵の捕獲等又は採取等をするとき。
もっとも、この条文を見るに、野鳥がベランダなどに巣を作ってしまった場合、その巣に野鳥も卵もいないタイミングであれば個人でも巣を撤去することは問題ないということになりそうです。
また、許可を受けた業者さん等であれば駆除をすることができます。
なぜ私がこんな話をしているかと言うと、実は我が家のベランダには鳩のカップルが巣を作っており、ただ今絶賛子育て中なのです。
鳩が巣を作っていることに気付いたとき、先の鳥獣保護法の規定を調べ、撤去するなら卵を産んでいない今のうち…と思っていたのですが、どうしても踏ん切りがつかず、こっそりと見守っているうちに卵を2個産み、卵が孵って小さな雛が生まれ、今ではまだ飛べないもののだいぶ大きく成長しました。
もちろん、近隣に迷惑とならないよう、糞(夫婦交代で巣にやってくる親鳥は、ほかのところでトイレを済ませているようなのですが、一日中巣にいる雛たちは巣でトイレをするので、一日で糞がかなり溜まってしまいます。)はこまめに掃除しなければならず、なかなか大変ですが、それ以外は鳴き声がうるさいといったこともなく、意外と難なく同居ができています。
雛の黄色かった羽が抜けて段々とグレーの羽に生え代わり、少しずつキリっとした顔の成鳥になっていく様子を観察するのは、なかなか感慨深いですよ。
人によっては羽毛によるアレルギーの問題などもあるそうなので、あまりおすすめはできませんが、もし鳩などの野鳥がベランダ等に巣を作ってしまったら、やさしく見守ってあげてもよいかもしれません。