弁護士の岡原です。
先日,信号のある横断歩道を渡ろうとしたところ,車道を右から信号無視で走ってきた自転車に轢かれそうになってしまいました。
かなりのスピードで突っ込んできたので,もしぶつかっていたら双方無傷では済まなかったのではないかと思います。
実は,このようなシチュエーションで轢かれそうになったことは初めてではなく,多いときは月に2~3回出くわすことすらあります。
さらに,これ以外にも自転車の危険な運転を目にすることは非常に多く,ひやっとした経験は数多くあります。
実際,私は普段の業務で交通事故の案件を多く取り扱っていますが,なかでも自転車事故は多く,中にはルール違反の走行方法によって引き起こされたものも少なくありません。
自転車での走行にルール違反が多い理由としては,乗り方さえ習得できれば誰でも何歳でも乗れること,自動車やバイクなどと異なりルールをきちんと教わる機会が少ないことがあると思います。
そこで,自転車の防犯登録の有効期限を2年などに短く設定し,初回登録時と更新時に自宅にハガキが届くようにして更新時に講習を受けるようにしたらどうでしょうか。
特に,初回登録の初めて自転車に乗る子どもには近隣の小学校などで正しい走り方などの実地講習を行うとよいのではないかと思います。
自転車を買い替えた場合は,前の登録情報を引き継げるようにすれば買い替えるたびに実地講習が必要といった手間を省けます。
自動車の免許のように,警察署や免許センターで毎日講習を実施するというのは現実的ではないので,シルバー人材センターなどと提携して「自動車ルール指導員」を養成し,公民館や学校,ショッピングセンターなどで定期的に講習を実施するのです。
ネックとなるのは,いかに講習を受けない人を減らすかという点ですが,
①講習を受けた回数を自転車保険の保険料と連動させる
②自動車免許等を持っている人で自転車の講習を受けていない人は,自動車免許の更新をするまでに自転車の講習を受けていないと免許の講習を受けられない
などを考えました。
もちろんこれだけでは不十分なので,ほかにも「自転車の講習を受けないとデメリットがある」といった制度にしなければならないと思います。