最近は全く車を運転していない弁護士中里です。
私は,交通事故をメイン業務としております。
今までに交通事故の相談だけでも,一人で数百件はこなしていると思います。
裁判もここ2~3年だけでも数十件ほどこなしてきました。
その中で思うことは,車にドライブレコーダーを付けておくにこしたことはないということです。
ドライブレコーダーがなかったために,自分の言い分が裁判所に認めてもらいにくいのは確実だからです。
ドライブレコーダーがないと,自分の言い分と相手方の言い分のどちらが正しいのか判断ができません。
裁判所は,あくまでも証拠に基づいて事実認定をしますので,わからない場合には,どちらかの言い分が正しいと認めるしかないのです。
そうすると,必ずしも真実に合致した判断が下るとは限らないのです。
動いている車同士の事故で,これは過失0%は厳しいだろうという案件を私は担当したことがありましたが,ドライブレコーダーがあったおかげもあるとは思いますが,私の詳細かつ的確な準備書面及び尋問で,何とか依頼者様の過失を0%と裁判所に認定してもらったことがあります。
私よりも弁護士経験が約10年ほど長い弁護士が相手でしたので,途中やはりこちらの過失0%は厳しいかもなと弱気になるときもありましたが,依頼者様と最後まで過失0%を主張し続け,見事,判決で過失0%を勝ち取りました。
あれほど気分爽快だったことはありません。
それもドライブレコーダーの映像があったおかげだと思います。
もっとも,ドライブレコーダーの映像があっただけでは,過失0%には到底ならなかったと思います。
道路を建設した会社に事情聴取したり,警察署にも事情聴取をし,道路交通法の研究も怠りませんでした。
刑事事件でいえば無罪判決を勝ち取るような感触でした。
また,あのときの感触を味わってみたいです。
事故を起こしてしまったことをきっかけにドライブレコーダーを付ける方も多いです。
なかには,前にも後ろにも付ける方もいらっしゃいますが賢明だと思います。
なかには,後ろの映像が重要になってくる場合もありますからね。
今後は,自動運転や自動ブレーキシステムなどにより交通事故の件数は減少していくと思われますが,万一,事故にあわれてしまった場合には,お気軽に当法人までご相談ください。