愛知県立岡崎高校出身の弁護士中里智広です。
先日,私の母校である岡崎高校で人生教室という1年6組の生徒さんの授業に参加させていただきました。
授業内容は,裁判員裁判の模擬法廷及び模擬評議が前半で,後半は,私から生徒のみなさんの質問に対する回答でした。
模擬法廷の題材は,NHKの昔話法廷の「三匹の子豚」でした。
このお話は,昔話のストーリーを裁判員裁判の題材にふさわしくなるように少しアレンジしてあったので,裁判員裁判の裁判員の体験をするにはとてもいい題材でした。
争点としては,被告人であるトン三郎が,被害者であるオオカミを沸騰したお湯がためられている大きな鍋の中に落ちたオオカミを鍋の蓋をして大きな石をのせてオオカミを鍋から逃げられなくして殺してしまった行為が,自分や兄弟の命を守るためにした正当防衛と認められ(違法性が阻却される結果)無罪(殺人罪は成立しない)となるかでした。
生徒のみなさんには,事前に正当防衛についての資料を配布しておいたのが功を奏したのか,模擬評議の内容はとてもレベルの高いものとなっておりました。
みなさんが議論すべき要素をしっかりと拾えておりその点について,自分の意見を述べることがしっかりとできており,感心しました。
後半の質問回答タイムでは,私が弁護士になるまでの経緯,弁護士になってからの仕事について,岡崎高校1年生の生徒のみさなんが今後どのように勉強していくべきなのかなどを中心にお話させていただきました。
私が岡崎高校を卒業して以来,岡崎高校の敷地内には,約17~18年くらい足を踏み入れてなかったのですが(岡崎の裁判所にいくときは,東岡崎駅からタクシーで裁判所にいく途中で岡崎高校の前を通ることは何回かありました),母校の校舎は特に何も変わっておらずある意味驚きました。
私が岡崎高校で授業を受けていた時代から,校舎の老朽化が指摘されていたのに,18年間たった今現在でも特に目立った改修工事はされていない印象を受けました(もしかしたら,細かな改修はされていたのかもしれませんが。。)。
18年もたっていると,さすがに私が在籍していたころにいた先生は見当たりませんでした。
人生教室というものは,毎年この時期に1年生全クラスで開催されている授業らしいです。
来年も,スケジュールが合えば,ぜひ参加させていただきたいと思ったほど楽しい授業でした。