弁護士に依頼すると訴訟になるのですか?
1 交通事故と訴訟(裁判)
弁護士を依頼すると、当然に訴訟(裁判)になってしまうだろうとお思いの方は多いと思います。
しかしながら、交通事故の場合には、示談交渉、すなわち訴訟をしない形で解決できることが少なくありません。
2 交通事故の解決方法
交通事故の解決方法は、大きく分けると、示談(訴訟をせずに話し合い)で解決するか、訴訟で解決するかに分けられます。
示談交渉の中では、相手の任意保険会社より、「示談交渉なので、裁判基準の90%しか傷害慰謝料が出せません。」、「示談交渉なので、弁護士費用や遅延損害金は払えません。」等と話されることがあります。
示談交渉は、どこまでいっても話し合いですので、相手の任意保険会社より、「裁判基準の90%」という最終提案があった場合、裁判基準を獲得するためには、訴訟をしていく必要があります。
3 訴訟と時間・費用
訴訟を提起した場合は、時間と費用がかかると耳にしたことがある方は多いと思います。
訴訟を提起した場合は、だいたい月1回程、裁判が開催されます。
何回裁判が開催されるかは、ケースバイケースになりますが、半年以上はかかってしまうケースが少なくありません。
また、訴訟を提起した場合は通常の弁護士費用の他に、謄写代、郵便代、印紙代、出廷費用などの費用もかかってしまいます。
もっとも、弁護士費用特約に加入されていれば、特約の範囲内であれば弁護士費用特約の保険会社に費用を負担してもらえます。
4 訴訟を提起するかどうか
訴訟を提起するか、示談で解決するのかは、訴訟を提起した場合のメリット・デメリットを考慮して決めなければなりませんので、まず、弁護士と相談しつつ決めるのがよいと思われます。
訴訟を提起したことで、かえって示談交渉時の金額より下がってしまうケースもあります。
当法人の場合、交通事故に関しては電話相談を承っておりますし、事務所でご相談いただく場合も、弁護士法人心 名古屋法律事務所は、名古屋駅から徒歩2分の場所にありますので、ぜひご相談ください。
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