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離婚した場合、子どもの親権はどのように決まりますか?

  • 文責:弁護士 森田清則
  • 最終更新日:2024年10月29日

1 親権とは何か

親権は、未成年の子供の財産を管理したり、監護・養育したりする権利のことをいいます。

親権は、子の父母が婚姻中の場合には、父母が共同して行使することとされています。

父母が離婚する場合には、双方が共同して親権を行使することはできないため、父母のいずれかを親権者として定めます。

協議離婚する際には、協議で親権者を定めます。

裁判上の離婚をする場合には、裁判所が父母のいずれかを親権者として定めます。

親権の具体的内容としては、子供の財産を管理処分する権利(財産管理権)、子供が認知の訴え等の身分行為を行うにあたっての代理・同意(身分行為の代理権・同意権)、子供の住む場所を指定する権利(居所指定権)、子供のしつけをする権利(懲戒権)、子供が職業を行うことを許可する権利(職業許可権)などがあります。

2 協議離婚における親権者の定め方

協議離婚の場合、夫婦の話し合いによって父母のいずれが親権者になるかを決めることとなります。

離婚届の中には親権者を父母のいずれかにするのか記載する欄があり、この点が記載されていないと離婚届が受理されません。

協議によって親権者を決めることができない場合には、家庭裁判所の調停・離婚訴訟等によって親権者を決めることとなります。

3 調停離婚における親権者の定め方

調停離婚とは、裁判官を交えて当事者間で離婚について話し合いをする手続きをいいます。

参考リンク:裁判所・夫婦関係調整調停(離婚)

調停はあくまで当事者が合意しなければ成立しないため、親権が父母のどちらに帰属するか決まらない場合には、調停不成立となり、多くが離婚裁判へと移行します。

4 裁判離婚における親権者の定め方

裁判離婚においては、裁判官が父母のいずれに親権が属するかを決めることとなります。

参考リンク:裁判所・離婚

その際の判断基準は、父母のいずれに親権を渡したほうが子の幸福につながるか、ということになります。

具体的には、父母側の事情としては、父母の健康状態、精神状態、経済状態、居住環境、教育環境等が考慮されます。

子の事情としては、この年齢と意思が考慮されます。

子供が15歳以上であれば子の意思が重視されますが、それ以下の場合には、母親が親権者としてされることが多いです。

名古屋において子の親権で悩んでいる方は、当事務所まで一度ご相談ください。

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弁護士に相談して入念な準備をしましょう

こちらは,弁護士法人心 名古屋法律事務所が名古屋や名古屋付近にお住まいの方に向けて,お子様の「親権」についてご説明しているページです。

離婚をお考えになっている時,親権がどちらにいくかというのは問題になることも多いかと思います。

話し合いだけで決まることもありますし,なかなか決まらないこともあります。

話し合いで決まらなければ,調停や裁判で決めることとなります。

親権を取りたいという場合には,時にお子様のための教育環境等を整えるなど,入念な準備が必要となることもあります。

弁護士がつくことにより,そうした準備や注意点などのアドバイスを受けられるかと思います。

ですので,まだ裁判になるかどうかわからないという段階であっても,弁護士にご相談になって準備をしておいたほうが良いかもしれません。

弁護士にはそれぞれ得意分野がありますので,弁護士から適切なアドバイスを受けるためにも,離婚に関しては,離婚問題に詳しい弁護士に相談されることをお勧めいたします。

弁護士法人心は名古屋に本部があり,さまざまな得意分野をもつ弁護士が所属しています。

弁護士へのその他の法的なご相談につきましても,ぜひ弁護士法人心の弁護士にご相談ください。

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