交通事故の裁判はどのくらいの期間かかるのか
1 時間がかかる裁判
交通事故に遭い、加害者側と示談による解決が難しい場合、最終的な解決手段は裁判となります。
そして、裁判は時間がかかることが多いです。
裁判上の和解で終わる場合でも、1年から1年半程度、判決まで行く場合は2~3年、内容によっては和解・判決問わず数年単位で時間を要する場合もあります。
ただ、少額の訴訟などは、中には1年未満の比較的短期で終了する場合もあります。
それでは、どのような場合に長くかかり、どのような場合に短期で終わるのでしょうか。
2 裁判上の和解で終わる場合は比較的短期の傾向
裁判が起こされると、双方が、お互いの言い分を主張・立証します。
そして、裁判期日は通常1~2か月に1回程度のペースで開かれますが、数回の期日が開催され、お互いの主張・立証が出尽くした時点で、裁判所から和解を提案されることが多いです。
この和解の提案を双方が受け入れれば、そこで裁判は終了します。
和解で終わる場合、テレビの法廷シーンであるような証人尋問・本人尋問(これがあるとかなり期間が延びます)は開催されないことが多いです。
和解で終了する場合は、早いと1年前後、更に早ければ1年未満で終了することもあります。
3 判決で終わる場合
和解での解決が不可能な場合、更に双方が主張・立証を尽くし、裁判所から判決が出ることとなります。
判決まで行く場合は、期日もさらに複数回開かれ、証人尋問・本人尋問等も行われるため、時間がかかることが多いです。
判決まで行く場合は2~3年はかかることが多いです。
判決前に一度和解の試みがあった場合などは、もっとかかる場合もあります。
もっとも、実際の裁判では、判決まで行く場合よりも和解で終了する場合のほうが圧倒的に多いです。
4 複雑な事件
争点が多い事件、当事者が複数いる事件、専門性が高い事件、難解な事件などは、審理に時間がかかることから、期間が長くなることが多いです。
5 裁判は弁護士に依頼すべきです
裁判は、弁護士が起こすもの、というイメージが強いですが、実は、本人訴訟といって、被害者の方が自分で起こすことも可能です。
もっとも、裁判はどのように主張を展開すれば勝てるのか、証拠はどのように集め提出するのか、相手方の主張に対してはどのように反論すればよいのか、非常に専門性が高く、駆け引きも必要となりますので、適切に行えなければ敗けてしまします。
この点、弁護士はプロですので、弁護士に依頼すれば、弁護士が勝訴に向けて最適の方法で裁判を遂行してくれます。
素人の方が自分で裁判を起こすことはせず、プロである弁護士に依頼することを強くお勧めします。
名古屋の方であれば、弁護士法人心 名古屋法律事務所に一度ご相談ください。
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